脳卒中による身体機能の障害は、脳卒中が起こった脳の場所、つまり脳が障害を受けた場所により、異なる症状があらわれます。まひなどの症状は、脳卒中が起こった脳の場所とは反対側の手足に運動障害などの症状があらわれるのが特徴です。
脳卒中により亡くなる人が少なくなった反面、こうした身体機能の障害が後遺症として残ってしまう患者さんが増えています。障害の症状や程度は、患者さんによりさまざまですが、主に次のようなものがあります。
脳の運動に関わる場所に障害が起こったためにあらわれる症状です。体が思うように動かせない、まひする、力が入らないなどの症状がみられます。
- 片まひ
- 脳卒中による身体機能の障害で、最も多くあらわれるものです。障害を受けた部分の反対側の手足にまひが起こります。足のまひが原因で歩きにくくなったり、転倒しやすくなったり、手指のまひが原因で字がうまく書けなくなったりします。
また、まひ側の腕は支えないとだらりと下がってしまい、その重みで肩の関節が軽く脱臼(肩関節の亜脱臼)を起こしてしまうことがあります。
そのため必要に応じて、三角巾やアームスリングなどで腕を吊るします。
- 痙縮(手足の筋肉のつっぱり)
- 筋肉が緊張しすぎてしまう状態で、手の指が握りこまれて、開きにくいなどの症状がみられます。片まひと同じ側の手足にあらわれることがほとんどです。
口やのどの筋肉にまひが起こると、ろれつが回らず、言葉がうまく話せなくなります。 また、脳の障害のため、話そうとしても言葉が出てこなかったり、読んだり聞いたりした言葉が理解できなくなります。
半身の感覚がまひしたり、しびれたり、痛み、熱さや冷たさ、圧迫感などを感じにくくなります。
この他にも、飲食物をうまく飲み込めない、ものごとを理解する能力が低下する、意欲の低下や抑うつ症状などいろいろな症状があらわれます。















